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気になる病気のトピックス「痛風と高尿酸血症」

こんにちは。仙台かわすみ産業医事務所です。

今回のテーマは「痛風と高尿酸血症」。

健康診断で「尿酸値」の項目が気になる方は必見です!

 


 

 🔽高尿酸血症とは?

 

高尿酸血症は、血液中に溶けている尿酸の量が7mg/dlを超えた場合の病名です。

 

 

 

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 🔽痛風とは?

 

〇高尿酸血症が原因による痛風

高尿酸血症が原因で起こる代表的な病気が痛風です。
高尿酸血症が続くと、血液中に溶けきれなくなった尿酸が結晶となり、足の親指の付け根や足首の関節などに蓄積します。
そこに炎症が起こり、針を刺すような激痛が生じることを「痛風発作」と言います。

 

〇男性に多くみられる痛風…近年は女性も

痛風は女性より男性の方が圧倒的に多い病気で、
好発年齢は40代~50代と言われています。

しかし、女性の場合も閉経後には尿酸値が上昇して痛風にかかる人が増える可能性があります。
また、最近では当分の摂りすぎ・運動不足・過度のアルコール摂取などが原因で20~30代の若い人にも痛風が増えています。

 

 

 

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 🔽健診の「尿酸値」に注目

 

〇尿酸とは?

尿酸とは、体内でプリン体が分解された後にできる老廃物のこと。
血液中の尿酸の濃度を「尿酸値」といいます。

 

〇尿酸の原料はプリン体

プリン体とは、人の身体を構成する細胞の核に含まれるDNAの成分。
プリン体は、
①体内でのエネルギー代謝の過程で発生
②食べ物から摂取で発生 します。

プリン体の老廃物として残った尿酸は、通常尿に混じって排出され、血液中の尿酸値は一定に保たれています。
しかし、なんらかの原因で尿酸の量が増えたり、排せつ力が弱くなったりすると
血液中の尿酸濃度が高まり、高尿酸血症になります。

 

〇自覚症状はほどんどない

高尿酸血症になっても、自覚症状が現れることはほとんどありません。
気づかないまま尿酸値が高い状態を放置すると痛風や尿路結石、腎機能の低下のリスクが高まります。

そこで、健診をうけて尿酸値の異常を早期発見することが大切になります。

 

〇高尿酸血症の原因

・食事や飲酒などの生活習慣による影響が2~3割
・尿中尿酸排泄低下や尿酸産生過剰など体質的な影響が7~8割

と、締めています。
生活習慣はもちろん、体質的な要因の強い方は飲酒や食事などの問題がなくても痛風を起こしています。
特に、10~20代など若くして痛風を起こす方は体質的な要因が強いことが多いです。

 

 

 

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 🔽高尿酸血症の治療ついて

 

治療には食事療法、運動療法、薬物療法があります。

●痛風発作を起こしていない場合

血清尿酸値が7台であれば、食事療法で十分。
8台でも食事療法のみでも痛風発作を抑制できる可能性があります。
9を超える場合は、痛風発作をの有無に関わらず、薬物療法を検討する方が良いでしょう。

痛風発作を起こしている場合

既に痛風発作を起こしている場合、禁酒や食事療法を行っても、血清尿酸値の下降は限局的で、
治療することはかなり困難です。
薬により血液中の尿酸を改善させる治療の、薬物療法を行います。

 

高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版より
・6.0mg/dL以下・・・ 基準内
・6.1~6.9mg/dL・・・ 高尿酸血症ではないが痛風発作が起きる人もいる
・7.0~7.9mg/dL・・・ 痛風発作が起きることがしばしばある
・8.0mg/dL以上・・・ 腎障害や高血圧、糖尿病や脂質異常症などの病気を併発する危険な状態

 

 

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 🔽尿酸値を改善する生活習慣

 

🍴食生活の改善

 

 食事だけでコントロールできるわけではないですが、
 高尿酸血症を起こしやすい肥満を予防改善することが大切。 

 

 

🥤利尿を促す水分が必要

 

 十分な水分を摂取し、体内の不要な尿酸を効率よく排泄することが大切。
 目安は水や、糖分・カロリーのないお茶を1日1.5~2L。
 ジュースや牛乳、アルコールを水代わりにするのはNG。

 

 

🍺アルコールの制限

 

 プリン体はアルコール飲料の中では特にビールに多いです。
 プリン体を多く含まないアルコールも、
アルコールが分解されるときに尿酸が作られるため、
 アルコール自体が尿酸値の上昇を招く原因となります。
 また、アルコール自体に尿酸の排泄を阻害する働きもあります。

 

 

🏊適度な運動

 

 適度な運動の習慣は、痛風になりにくくなります。
 有酸素運動が有効で、無酸素運動は、乳酸を多量に発生させ、排泄を阻害してしまいます。

 

 

尿酸値の上昇を防ぐには、飲みすぎ、食べ過ぎに注意し、
水分補給を心がけることが大切です。
痛風や高尿酸血症の予防と改善には、上記のことを見直し心がけましょう!

 

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