注意すべき蚊による感染症
こんにちは。仙台かわすみ産業医事務所です。
今回のテーマは「蚊による感染症」。
WHOによると、世界中で蚊によって年間72万人以上の人が亡くなっており、
世界で最も危険な動物は《蚊》です。
過去には日本でも、2014年に代々木公園で蚊に刺された人がデング熱にかかったり、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、現地でジカ熱が猛威を奮い、厚労省もジカ熱警告を呼びかけたことがありました。
毎年この時期になると当たり前のように刺されていますが、この機会に蚊による病気について学んでいきましょう。
🌀蚊が病気を運ぶ~病気とその症状~ |
様々な病気を媒介するのはごく一部の蚊ですが、
病気に感染している人の血液を複数の人にばらまき、
一人が持っていたウイルスや寄生虫を多くの人に広げてしまいます。
これまでは、東南アジアやアフリカの地域で流行していたものでしたが、
近年では旅行客を介して日本に病気が持ち込まれてしまう可能性が生じています。
1. マラリア |
ハマダラカという種類の蚊によって媒介。
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2. デング熱 |
ネッタイシマカ・ヒトスジシマカによって媒介。 |
3. 日本脳炎 |
アカイエカの仲間によって媒介。 |
4. ジカ熱 |
ネッタイシマカによって媒介。 |
インフルエンザ、ノロウイルス、O157 、A・B型肝炎、結核、エボラ出血熱、コレラなど の感染症 は蚊媒介による感染症ではありません。
また、蚊を介しての新型コロナウイルス感染も確認されていません。
これら の感染症は 飛沫感染 や接触感染 によって発症する恐れがあり、ノロウイルスや O157 などは食べ物を媒介して発症する恐れがある感染症です。
蚊が媒介する病気の症状を知っていると、海外旅行で万が一感染してしまったとしても早期発見・早期治療が望めます。
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🌀蚊媒介の感染症を予防するには |
「蚊に刺されないように注意する」ことに尽きます。
蚊媒介による感染症予防は、蚊に刺されないようにすることが一番。
蚊が近寄りにくく、近寄っても刺されにくくすることで、
蚊に刺される頻度を大きく減らすことができます。
①環境対策
🌳蚊の出そうな場所を避ける |
蚊は日光を避けた水辺に卵を産み付けます。
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👕服装に気を配る |
蚊が刺す範囲を少なくするために、長袖長ズボンなどを着用して 夏場はサンダルを履く気概が多くなりますが、
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🌞虫よけ剤を使用する |
虫よけ剤には、ディートやイカリジンなど蚊が苦手な成分が配合されています。
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②要因対策
💦汗の対策 |
蚊は汗に含まれる乳酸・アンモニアに引き寄せられます。 また、発汗や水などで、肌に付着していた虫よけ有効成分が流れ落ちてしまう
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🍺二酸化炭素対策 |
蚊は、二酸化炭素を目印に人を認識しています。
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自宅でも、
・水たまりを作らず乾燥させる
・流し台やふろ場の排水溝が発生源にならないよう、こまめに清掃する
など、対策を講じるようにしましょう。
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しっかり蚊の対策を行い、これから本格的に始まる夏を
快適にすごしてまいりましょう!