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脂肪肝の重症化予防

こんにちは。仙台かわすみ産業医事務所です。

今回のテーマは「脂肪肝の重症化予防」です。

今日、日本人の食生活の変化により脂肪肝になる患者が増え、現在の日本人4人に1人が脂肪肝であると指摘されており、脂肪肝は現代病のひとつとなっています。

脂肪肝は生活習慣病のリスクを高めるので、日頃から注意していく必要があります。

飲酒習慣がなくても、脂肪肝が進行する場合もあるので、特徴を知っておくことも大切です。

 

 


 

 なぜ肝臓に脂肪が蓄積していくのか

 

◆処理しきれない脂肪が肝臓にたまる

 

 食事を通して摂取された脂質は、
 ①小腸から吸収
 ②吸収された脂質は肝臓に送られる
 ③脂肪酸に分解
 という順序で分解されます。

 また、同時に摂取された糖質も同じように、
 ①小腸から吸収
 ②肝臓で中性脂肪に変えられます。

 →肝臓には、【脂肪酸】と【中性脂肪】が存在します。
   消費エネルギーよりも摂取エネルギーが多いと、【脂肪酸】と【中性脂肪】が消費されず、
   肝臓に蓄積されます。
   こうして脂肪肝が進行します。 

 

 

◆肝臓のアルコール分解機能が注目されますが、このように栄養素を溜めておく役割も持っているため、それが脂肪肝につながります。

 

 

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 飲酒ではない、大半は食事による脂肪肝

 

日本人はそもそも遺伝的に必ずしも多くのお酒を飲めない傾向にあります。
そのため、日本人に起こる脂肪肝の多くは、飲酒ではなく食事によるものです。
特に、普段から脂質・糖質が大量に含まれた食事をしていると、肝臓にどんどん脂肪が蓄積されていきます。

また、運動習慣を持たず、消費エネルギーが不足していることからも、
日本人の肝臓には脂肪が蓄積しやすくなっています。

 

◆脂肪肝のタイプ


 1.食べ過ぎによる脂肪肝
 

 2.運動不足による脂肪肝
  

 3.アルコール多量摂取による脂肪肝

 

 

 

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 脂肪肝セルフチェックリスト

 

◆7つの質問の回答の点数を合計してください。

Q1.夜食を食べる?(寝る前2時間以内の食事を含む)

 

 ・毎日食べる(3点)
 ・ときどき食べる(2点)
 ・食べない(0点)

 

 

Q2.通勤や買い物などの移動に車を使う?

 

 ・ほとんど車(2点)
 ・ときどき車(1点)
 ・使わない(0点)

 

 

Q3.甘い飲み物を飲む?(砂糖入りコーヒー・スポーツドリンク含)

 

 ・毎日飲む(3点)
 ・週に1回は飲む(2点)
 ・ほとんど飲まない(0点)

 

 

Q4.20歳の時と比べて10kg以上太った?(30歳未満は最近)

 

 ・太った(2点)
 ・太っていない(0点)

 

 

Q5.甘たんぱく質が多く含まれる食品(肉・魚・卵・豆製品など)を食べる?

 

 ・ほとんど食べない(2点)
 ・あまり食べない(1点)
 ・よく食べる(0点)

 

 

Q6.平均睡眠時間は?

 

 ・6時間未満(1点)
 ・6時間以上(0点)

 

 

Q7.多量のお酒を飲む頻度は?
 (日本酒3合、ビール1500ml、ワインボトル1本、焼酎300ml)

 

 ・ほぼ毎日多量に飲む(8点)
 ・週3程度多量に飲む(3点)
 ・週1回多量に飲む(2点)
 ・飲まない(0点)

 

 

◆脂肪肝リスク判定の結果
 ◎ リスク低:0~5点
 △ リスク中:6~7点
 ✕  リスク高:8点以上

 

 

 

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リスクが高い人は病院へ行った方がいい?

 

脂肪肝の段階の場合、食生活の改善・運動で改善できます。
しかし肝硬変に近い状況まで進行している場合は、合併症を引き起こしやすいので、
病院を受診し、結果に基づき医師と相談対応する方が良いでしょう。

脂肪肝なのか健康診断の数値を見る場合、調べる方法は血液検査になります。

◆肝機能の数値の目安
目標 基準値 保健指導判定値 受診勧奨判定値
AST(GOT) 30U/1以下 31~50U/I 51U/I~
ALT(GPT) 30U/1以下 31~50U/I 51U/I~
γ-GT(γ-GTP) 50U/1以下 51~100U/I 101U/I~
※保健指導判定値:生活習慣の改善が必要な数値です。
※受診勧奨判定値:医療機関への受診が必要な数値です。

 

 

 

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脂肪肝は改善できる~重症化予防~

 

◆肥満対策

 

 1.お酒
 アルコールは、肝臓に中性脂肪を蓄積させるため、
 医師の指示に従い節酒、あるいは禁酒を行う。

 2.食事
 糖質を多く含む飲み物、脂肪分を多く含む乳清深夜脂っこい料理を控える。
 とくに果実の食べ過ぎは、中性脂肪の元となる果糖の過剰摂取に繋がるので注意。
 緑黄色野菜や食物繊維も忘れずに。

 3.運動
 週に3回以上、軽く汗ばむ程度の運動を20分以上行う。
 有酸素運動の他に、スクワットや腹筋などの筋トレを取り入れるのも効果的。

 

 

 

◆生活習慣改善

 

 豆乳病や脂質異常症、高血圧などの人は、その治療を継続して行うことも大切。
 生活習慣病への治療は、脂肪肝の改善にもつながる。

 

 

 

 

 


 

いかがでしたでしょうか。
脂肪肝は放置すると肝硬変など命に関わる病気になるリスクがあります。

セルフチェックや健診などを活用し、対策改善につとめましょう!

 

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