STOP!熱中症
5月~9月は令和4年度の「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」です。
6月に入り、気温がとても高くなる日も出てきました。
本格的な夏本番となる前に、今一度熱中症予防対策について知識を深め、
体調管理に気をつけていきましょう。
❖熱中症の発生状況 |
👒熱中症の月別発生状況
全体の8割以上が7月及び8月に発生おり、
6月~9月における月別の死傷者数に占める死亡者の割合は、7月、8月、9月の順に高くなります。
👒職場における熱中症発生状況
過去10年の年平均で死傷者数が638人、その内死亡者数21人。
直近3ヵ年における死傷者数は、過去10年の間の36.6%を占めており、
年々職場における熱中症が増えているのがわかります。
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❖2021年死傷災害の特徴 |
👒WBGT値周知・活用不足
日頃から、WBGT値の実測が行われていたことが確認された事例は5件のみ。
❔WBGT値とは 暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標。 人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温 の3つを取り入れた指標です。 |
👒昇熱純化の不足が疑われる入職直後の発症
入職後間もない時期の発症が少なくとも8件、
その他4日以上の休暇後の発症が少なくとも1件あり。
教育・指導の機会の頻少が問題です。
👒屋内作業での発症
2021年の死傷災害の 21.9%は明らかに屋内で作業に従事していたと考えられる状況下で発生。
屋内作業においては、炉の近傍など特定の熱源から近いところでの作業での発生、また、特定の熱源がない場合も、高温多湿と考えられる室内環境や、室内の冷房設備の故障時、外気導入後の冷却が不十分な状況下で熱中症を発症したとする事例あり。
必ずしも屋外での作業でのみ発症しやすいわけではないことに留意が必要です。
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❖熱中症の予防対策 |
👒昇熱順化
昇熱順化とは、体が暑さに慣れることをいいます。
●暑さを体に慣らすことにより、発汗までの時間が早くなり、熱の蒸発による熱放散がアップし、体温上昇を食い止めやすくなります。
●暑さを体にならすことにより、汗の性質が変わり、塩分を喪失しにくくなります。
☞7日程度かけて、徐々に熱に順化しましょう
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👒作業環境管理
●設備対策の検討:簡易な屋根、通風又は冷房設備やミストシャワー等の設置により、暑さ指数を下げる方法を検討しましょう
●休憩場所の確保の検討:作業場所の近くに冷房を備えた休憩場所や日陰等の涼しい休憩場所を確保しましょう
●作業時間の短縮:暑さ指数が高いときは作業の短縮や中止、こまめな休憩等工夫したり、また単独作業は避け、休憩時間を長めに設定しましょう
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👒作業管理
●熱を吸収したり、保熱しやすい服装は避け、透湿性・通気性の良い服装を着用しましょう
●身体を冷却するクールベストの着用も有用です
●直射日光下では通気性の良い服装を着用しましょう
●できるだけ活動前に水分補給をし、汗をかいたら水分・塩分を適宜補給しましょう
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👒健康管理
通院による継続した治療を受けていなくても、健康診断の際、血糖検査、尿検査、血圧の測定、既往歴の調査などで、
異常所見があると診断された場合などは注意が必要です。
以下の疾患をお持ちの方は特に注意しましょう。
☢熱中症の発症に影響を与える恐れのある疾患(一例) 糖尿病・腎不全・高血圧 皮膚疾患・心疾患・精神神経疾患
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👒日常における体調管理
基礎疾患に関わらず、体調は熱中症発症に影響するので、
睡眠不足・風邪気味・体調不良・発熱・二日酔い・下痢などには注意が必要です。
従業員自身で 規則正しい生活習慣 を心掛け、 事業者は労働者の健康状態の把握につとめましょう。
P o i n t ★のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をしましょう ★屋外など、状況に応じてマスクを外しましょう ★エアコンを有効活用しましょう |
熱中症予防をしっかりと対策して、今年の夏も健康に過ごしていきましょう!