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気をつけたい冬の健康管理

明けましておめでとうございます。

年末年始はゆっくり過ごされましたでしょうか。

お正月は過ぎましたが、飲酒事故など、この時期の行事が原因となる事故報告も多くなる時期です。

寒さによる心臓突然死のリスクが高まったり、地域によっては凍結による転倒被害も発生します。

季節や地域の特徴を踏まえた病気や怪我のリスクを把握し、対策を心がけていきましょう!

そんな今月のテーマは「冬の健康管理」についてです。

 


 

。〇⛄感染症⛄〇 。

 

インフルエンザ

インフルエンザは毎年年末にかけて感染者の報告が増加し、年末になると一度減ります。

12月に注意すべき感染症でありますが、コロナの影響により、流行のピークやペースが読めないところがあり、年が明けても依然として感染対策には気を配る必要があります。

お正月休みが終わり、人の移動や学校の授業が始まると、インフルエンザの報告が急増する傾向もあることから、引き続き自分でできる早めの予防を心がけましょう。

 

ノロウイルス

ノロウイルスは冬に怖い食中毒です。

二枚貝などの食材やウイルスの付着した手指から感染が広がります。主な症状は吐き気やおう吐、腹痛、微熱で、重症になるとおう吐を繰り返して脱水症を起こすこともあります。

予防は食材の加熱、調理機器の消毒、トイレを流す際にはふたを閉める、手洗いを心掛けるなどが有効です。

ウイルスは吐物に含まれるほか、症状が治まったあとも 1週間ほどは便から排出されます。発生時には家庭内などで感染症が広がらない対策が必要です。

 

 

 

 

。〇⛄飲酒事故⛄〇 。

コロナ禍2度目のお正月は緊急事態宣言等も全国的に解除され、昨年よりは徐々に自宅以外で飲食する機会が増えた形となりました。

そもそも季節的には急性アルコール中毒も含めて飲酒関連の救急搬送が多い時期です。

コロナ禍の影響により、外出先で飲酒をする機会は多くないかもしれませんが、自宅や親せき、知人宅でのいわゆる『宅飲み』の際は、時間や人目を気にしなくていい分、長時間化、多量摂取化するリスクもあります。

羽目を外し過ぎないよう適量の飲酒を心がける必要があります。

【急性アルコール中毒発症の目安となる飲酒量】
アルコールの種類 体重70kgの人 体重50kgの人
ビール(度数5%) 350ml缶 10本 7本
ワイン(度数14%) 750mlボトル 2本 1本半
日本酒(度数15%) 1合180ml瓶 7合 5合以上
焼酎(度数25%) 1合180ml瓶 4合

約2.5合以上≒50000ml以上

ウィスキー(度数40%) ダブル(45ml) 10杯 ダブル7杯以上

☞アルコールは酩酊状態での転倒など思わぬ外相につながることも…

 〇頭部打撲:急性硬膜下血腫など致命的な事故

 〇顔面打撲:歯を折ってしまう

 

【知っていますか?適切なアルコール量】

健康な男性:純アルコール量20g/日

アルコールの種類 目安量
ビール(度数5%) 500ml(中瓶1本)
ワイン(度数14%) 240ml(グラス2杯)
日本酒(度数15%) 180ml(1合)
焼酎(度数25%) 100ml(1杯)
ウィスキー(度数40%) 60ml(ダブル1杯)

☞「節度ある適度な飲酒」を心がけましょう

 〇女性や高齢者はこの半分程度にとどめるのが望ましい

 〇人によって体質は異なるもの→「適性」の基準も異なる

 

 

。〇⛄積雪による転倒事故⛄〇 。

雪が降った翌朝は、転倒事故による骨折が増えだします。

積雪がそれほどではなくとも、市街のビルの谷間は出勤する時間帯はまだ路面が凍結しています。

 

 

転倒事故を防ぐポイント

天気予報に気を配る

寒波が予想される場合などには、労働者に周知し早めに対策を取りましょう。

 

時間に余裕をもって歩行、作業を行う

悪天候による交通機関の遅れが見込まれる場合は、時間に余裕をもって出勤し、落ち着いて作業をするよう心がけましょう。

屋外では、小さな歩幅で靴の裏全体を地面につけて歩くようにしましょう。

 

駐車場の除雪・融雪は万全に、出入り口などにも注意する

駐車場内や駐車場から職場までの通路に、除雪や融雪剤の散布を行いましょう。

また、出入り口には転倒防止用マットを敷き、照明設備を設けて夜間の照度を確保しましょう。

 

職場の危険マップ、適切な履物、歩行方法などの教育を行う

職場内で労働者が転倒の危険を感じた場所の情報を収集し、危険マップなどにより労働者に伝えるようにしましょう。

また、作業に適した履物選びや、雪道や凍った路面上での歩き方を教育しましょう。

 

 

 

。〇⛄ヒートショック⛄〇 。

ヒートショックとは、急激な温度変化による血圧変動で起こる健康被害です。

例えば、暖かい室内から急に寒い外に出ると、血圧は急上昇し心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす原因になります。

ヒートショックは誰にでも起こる危険性がありますが、特に高血圧、糖尿病、脂質異常症などの疾患がある方や高齢 になるにつれ起こりやすいと言われており、注意が必要です。

また冷えや水分不足によって血液がドロドロになっていると、血液循環が悪くなり、血圧が上がりやすくなり、これらも冬場に心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす要因となります。

 

今日からできる!ヒートショック対策

ゴミ出し・買い物・洗濯物など、短時間でも外に出るときは防寒対策を。

夜間にトイレに行くときは、1枚羽織る・靴下・スリッパを履くなど冷えないように。

起床してすぐ行動することは避ける。布団の中でゆっくり過ごしてから。

お風呂の温度は40℃以下のお湯につかり、上がる際はゆっくりと出る。

起床時や入浴前後にコップ一杯程度の水分補給を。白湯・常温水がおすすめ。

入浴前にアルコールは飲まない。

 

☞予防には、自分の血圧を知り、変化に気づくことも重要です。

自宅では、家全体や トイレや脱衣室、浴室などのポイントを暖める工夫で、温度のバリアフリー化を進め、安心・安全な住環境を整えましょう。

家全体やトイレ、脱衣室・浴室など のポイントを暖める工夫で、温度のバリアフリー化を進め、安心・安全な住環境を整えましょう。

 

 


 

ひとつひとつできることから対策をして、寒い冬を健康的に乗り切りましょう!

みなさま、本年も仙台かわすみ産業医事務所をよろしくお願いいたします⛄

 

 

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