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受けよう、がん検診

今月10月1日~31日はがん検診受診率向上キャンペーン月間です。

皆様、がん検診は受診していますか?

がんは、昭和56年より日本人の死因第1位の病気です。

平成27年には年間約37万人、3人に1人が”がん”によってなくなっていることになり、

今後も高齢化に伴い死亡者数の増加が見込まれています。

日本人にとって「国民病」とも言える”がん”。

今回は、「がん検診」の大切さをお話しします。


 

🔍がんの死亡率を下げるのは「がん検診」

 がんは遺伝すると言われていますが、実は遺伝によるがんは5%程度。

喫煙・食生活・運動などの生活習慣が原因である方が多く、

これらに気を付けることで発がんリスクを減らすことができる場合があります。

しかし、そのような生活習慣を心がけたとしても、がんにかかるリスクはゼロにはなりません。

 一方で医学の進歩等により、現在約6割の方が”治る”ようになりました。

特に、進行していない初期段階で発見・適切な治療を行うことで、非常に高い確率で治癒します。

がんを初期の段階で見つける「がん検診」は、がんによる死亡率を下げるのに非常に有効なのです。

 

 

🔍日本のがん検診受診率は低い!

 日本のがん検診受診率は、男性は4~5割程度、

乳がん・子宮頸がん検診を含めた女性は3~4割台といずれも高いとは言えません。

諸外国では、乳がん・子宮頸がん検診は国策として対策型検診が行われているため高い受診率を維持していますが、

任意型検診が主体のアメリカでも、同様に受診率は高いです。

先進国の中では、日本は40%台と極めて低いのが実情です。

 

 

🔍職場でのがん検診

 国民生活基礎調査によると、がん検診を受けた人の約3~6割が職場の制度等で受けていることから、職域におけるがん検診は、従業員に受診機会を提供する非常に重要な役割を担っています。

現在、職域におけるがん検診は法的根拠がなく、保険者や事業者が福利厚生の一環として任意で実施しており、検査項目や対象年齢等、健診の実施方法は様々です。

 しかし、職場において従業員の健康と人生を考える際、がんの早期発見・早期治療は大切な人材を失わないことに繋がるため、がん検診の実施・受診率向上のための取組は重要と考えられます。

 

 

🔍国が推奨するがん検診は5種類

 ①胃がん検診

 

 胃部X線検査(バリウム検査):

 発泡剤(胃を膨らませる薬)とバリウム(造影剤)を飲み、胃の中の粘膜を観察する検査

 

 胃内視鏡検査

 口または鼻から内視鏡を挿入し、胃の内部を観察する検査。

 疑わしい部位が見つかれば、そのまま生検(組織を採取する)を行う場合もある。

 

 

 ②大腸がん検診

 

 便潜血検査

 2日分の便を採取し、便に混じった血液を検出する検査。

 がんやポリープなどの大腸疾患があると大腸内に出血することがあり、その血液を検出する検査。

 (通常は微量で、目には見えない)

 精密検査は大腸内視鏡検査を行う。

 

 

 ③肺がん検診

 

 胸部X線検査と喀痰細胞診(喫煙者のみ)を組み合わせた方法

 喀痰細胞診(痰の検査)は50歳以上、喫煙指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が600以上の人に推奨され、

 過去に喫煙していた方も対象になる。

 3日分痰をとり、痰に含まれる細胞を調べる。

 

 

 ④乳がん検診

 

 乳房X検査(マンモグラフィ)

 乳房を片方ずつプラスチックの板で挟んで撮影することで、小さいしこりや石灰化を見つける検査。

 

 乳房超音波検査

 マンモグラフィに比べ、しこりが両性花悪性化を判断するのに有効。

 (乳房の発達している若い世代への検査としても有効)

 

 

 ⑤子宮がん検診

 

 子宮頚部細胞診検査

 子宮頚部(子宮の入口)をブラシのついた専用の器具で擦って細胞をとり、異常な細胞を顕微鏡で調べる検査。

 医師の診察結果等により、子宮体部の検査が行われることもある。

 

 

Q.毎年受けないといけないの?

A.がんは発見できる大きさに限界があります。小さすぎるがんは発見が困難である一方、

発見できる大きさになった状態から早期がんのステージに進むまでの期間がたった1~2年と言われています。

早期発見・治療を可能にするためには、1年に1回(がんの種類によっては2年に1回)の間隔で受けることを推奨しています。

 

新型コロナウイルス感染症が気になって受診を控えている方へ

 

 検診の会場では、各種感染拡大防止ガイドラインに従って換気や消毒を行うなど、感染防止対策に努めています。

 受診の前には体温を測定し、体調に問題がないことを確認した上、

 マスクの着用・受診前後の手洗いなどの感染防止対策を行いましょう。

 がん検診受診をはじめ、健康の維持のために必要な場合は不要不急の外出にはあたりません。

 コロナ禍であっても、がん検診を定期的に受診しましょう。

 

 

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