積雪や凍結!冬道の走行
路面の凍結によるスリップ事故に代表されるような、冬道の走行は危険がいっぱいです。
他の季節とくらべ著しく異なる路面環境が引き起こす事故を未然に防ぐため、正しい知識と装備、そして冬道に応じた安全運転を心がけましょう。
〇冬道事故の特徴
(1)スリップ事故
路面の積雪や凍結により、タイヤが路面を滑ってしまったために起こる事故で、おおむね次の3つのパターンに分けられます。
「車間距離が不十分による追突事故」
「カーブでのスリップによるはみ出し事故」
「尻振りスリップ事故」
(2)視界不良による事故
吹雪や地吹雪、激しい降雪のために視界が著しく悪くなり、前方が見えなくなったために起こる視界不良による事故で、事故発生時の状況により2つのパターンに分けられます。
「無理な追従走行による追突事故」
「無謀走行による多重事故」
(3)その他の事故
吹雪の中などで、対向車との衝突を警戒するあまり、左側に寄りすぎて歩行者に接触して起きる「歩行者事故」
住宅地周辺の生活道路で子供たちが路上での遊びに夢中になり、「急に車道にとび出して車と衝突する事故」
等があります。
〇冬道運転の心構え
冬道での交通事故防止の基本は、何といっても冬の道路環境の変化を十分に理解し、冬道に応じた装備と安全運転を心がけることです。特に、積雪や凍結によってスリップする恐れがある路面や著しく視界の悪い道路を通行する場合は、より一層の注意が必要です。
〇冬道の運転技術
■発信/制動/停止
「発信」する時は、アクセルの踏み込みを弱くし、クラッチの接続は静かに行う。
坂道を上るときには、踏み込みを一定にゆっくり進む。
「制動」はエンジンブレーキやポンピングブレーキでスリップを防ぐ。
「停止」するときは、駆動輪をくぼみに入れない。
■カーブ・交差点では
カーブや交差点は、冬の交通事故が起こりやすいところです。十分に減速して進入し、安全を確かめて進行しましょう。
■トンネル・橋では
トンネルの出入り口や橋、日かげなどは「部分凍結」しやすいところです。
特に注意して走行しましょう。
■雪のわだちでは
わだちでは、ハンドルを軽く持ち、無理に逆らわず、低速で走行しましょう。