世界腎臓デー①~腎臓の働き~
毎年3月の第2木曜日は、増え続ける腎臓病を抑えるため「世界腎臓デー」です。
近年増えており、新たな国民病ともいわれている「慢性腎臓病」について先日お話ししました。
【腎臓の役割】
腎臓は腰のあたりに2つある、そら豆のような形をした臓器です。「尿」を作る臓器、として知られますが、他にもたくさんの役割があります。
老廃物の排泄
腎臓は血液を濾過して老廃物や塩分を尿として体の外へ追い出してくれます。
また、体に必要なものは再吸収し、体内に留める働きをしています。
血圧の調整
腎臓は、塩分と水分の排出量をコントロールすることによって血圧を調整するほか、血圧を上昇させるホルモンを分泌します。
腎臓と血圧は密接に関係し、腎臓の働きの低下によって高血圧になることもあります。
また、高血圧は腎臓に負担をかけ、腎臓の働きを悪化させることもあります。
血液を作らせるホルモン(エリスロポエチン)を分泌
腎臓の働きが悪くなると、このホルモンが出てこなくなってしまうため、貧血になることがあります(腎性貧血)。
体液量・イオンバランスの調整
腎機能が悪くなるとこの働きが低下し、体のむくみをおこします。
骨の発育
腎臓は、カルシウムを体内に吸収させるのに必要な活性型ビタミンDをつくっています。
仙台市の産業医|メディカルロゼ|女医の立場から労働者の健康管理等について、専門的な立場から指導・助言を行います。