秋に多いのどの不調
こんにちは。仙台かわすみ産業医事務所です。
10月に入り、朝晩の気温の差が大きくなってきました。
皆様、体調など崩されておりませんでしょうか。
今月のテーマは「秋に多いのどの不調」です。
夏が終わり秋になると、空気は乾燥してきます。
秋の乾燥は、のど・呼吸器系に影響が出やすいと考えられています。
空気が乾燥すると炎症を起こしやすくなり、細菌やウイルスに感染しやすくなります。
📢乾燥の影響 |
❖肺を中心とした鼻・口・喉 |
・いちばん最初に外気に接する肺系統が、 乾燥により潤いを失い、さらには冷気も重なって、
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❖皮膚 |
・鼻や口と同様に最初に外気に接する「皮膚」は、 夏の暑い時期には毛穴を開き、皮膚呼吸や汗で、
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❖大腸 |
・肺と経絡(栄養物質と代謝物質の通り道)を通し 密接に繋がっている大腸もまた、潤いが不足がちになり、
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肺や付随した器官の働きが弱まる
→結果的に免疫力や抵抗力の低下につながる。
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📢原因を理解しよう |
のどの痛みの原因は様々です。
難からの原因で生じた咽頭炎(扁桃炎を含む)や喉頭炎(こうとうえん)といった炎症が痛みを引き起こします。
❖風邪やインフルエンザによるのどの痛み
・多くの場合で発熱やせき、鼻水と言った症状。
またのどにも痛みを感じる。
→ウイルスがのどの粘膜に感染し、炎症が起こる。
腫れや痛みがもたらせるため、 二次的に細菌感染も起こり、痛みが広がる。
❖乾燥やアレルギーが引き起こす痛み
・空気の乾燥(低い湿度)によりもたらされる。
→乾燥するとのどの粘膜の表面の粘液が減り、 潤いが失われ細胞の隙間も広がる。
すると神経が露出するので痛みを感じる。
それだけでなく、そこに細菌やウイルスが侵入しやすくなり、 炎症が生じる。
花粉やハウスダストなどのアレルゲンに反応して、 のどにかゆみや腫れが生じたり、こうしたアレルゲンが
鼻水などの症状を引き起こし、鼻詰まりのために口呼吸となり、 口腔内が乾燥し、痛みが生じる。
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📢花粉症の影響 |
日本で確認されている花粉症は約50種類もあり、その中には夏から秋にかけて発症するものもあります。
2019年のスギ花粉以外の花粉症の有病率は約25%とされており、年々増えています。
症状は、春のスギ花粉症とほぼおなじですが、
ブタクサやイネ科の花粉はスギ花粉よりサイズが小さい特徴があります。
春の花粉症 | 秋の花粉症 | |
花粉のサイズ | 粒子が大きく 鼻粘膜につきやすい |
粒子が小さいので 器官に入り込みやすい |
花粉の飛散 | 数10km~200km | 数10km |
症状 | くしゃみや鼻水などの鼻を中心とした症状 | 咳やのどの痛みなどの器官を中心とした症状 |
★2つの花粉症の大きな違いは、花粉のサイズと飛散範囲です。
粒子が小さいため、花粉がかなの粘膜を通り過ぎ、気管支まで入り込み喘息のような咳がでることがあります。
元々喘息を持っているかは、症状が悪化する恐れがあるため注意が必要です。
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📢のどの痛みを和らげる生活習慣 |
①乾燥を防ぐ水分補給
・粘膜を潤すための純粋な水分補給
・唾液腺を刺激する
②のどに優しい食べ物や飲み物を選択
・刺激を与えるような固いもの、辛いもの、炭酸飲料などは 控えるのが望ましい
③のどへの負担を避けるための行動
・のどの粘膜をほしつしつつ、いかに休めるかが重要
・鼻詰まりや席を伴っている場合にはマスクをするのも有用
・長時間の会話や大声での発声は避ける
・習慣的な喫煙や飲酒も、炎症の治りを遅らせる要因
④のどの潤いを保つ加湿器や保湿剤
・低湿度の時は加湿器が有効
・うがものどの洗浄や感染症予防の観点からオススメ
★症状が3日以上続く場合は、内科や耳鼻咽喉科で検査と適切な治療を。
ただし、のどの痛みが長く続いたり、強まったりする場合には、
より専門的な診察ができる耳鼻咽喉科の受診がおすすめです。
普段からの対策のほかにも、「梨」など秋の果物を食べるのも、
のどや肺などを潤す効果が期待できます。
のどの痛みと鼻づまり…、動けないわけじゃないし働けないわけじゃないからこそ、不快感がありますよね。
不調の原因と対策をしっかり身に着け、身も心も健康に過ごしてまいりましょう🍂