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貧血について

こんにちは、仙台かわすみ産業医事務所です。

9月は季節の変わり目で、倦怠感や疲労感が抜けない…と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
寒暖差や気圧の影響だけではなく、貧血の影響からくる不調が続くこともあります。

女性だけでなく男性も注意が必要な貧血について知っていただければと思います。

 

 

 🎑鉄不足で起こる「鉄欠乏性貧血」

 

女性のおよそ10%が貧血といわれます。
ところが実は男性にも多く、特に男性の貧血の場合は背後に大腸がんなど重大な病気が隠れていることもあるので注意が必要です。
貧血は血液の赤血球の中にあるヘモグロビンが減少して起こります。
ヘモグロビンが少なくなると全身が酸欠になります。
体は酸素不足を解消するために肺は酸素を取り入れようとし、心臓はたくさん血液を 送ろうとして普段以上に働き、息切れや動悸が起こります。
貧血が進むと、顔色が悪くなる、疲れやすくなる、めまい、足がむくむなどの 症状が現われます。

貧血のほとんどはヘモグロビンの重要な 材料である鉄不足による鉄欠乏性貧血です。

 

🌙貧血セルフチェック


 ☑集中力が亡くなった
 ☑ささくれができやすい
 ☑口の端が切れる
 ☑少し運動をしただけで立ちくらみ
 ☑イライラ、くよくよしがち
 ☑切れ毛、枝毛が多い
 ☑口内炎ができやすい

ひとつでも当てはまる人は、要注意!

 

 

 

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 🎑鉄分の摂取

 

ヘモグロビンの材料になる鉄をしっかり摂取することが大事。
忙しさから炭水化物に偏ったメニューを選んだり、
ダイエットのためにと食事を減らすと、鉄の摂取量が少なくなります。
 
鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があります。
ヘム鉄は非ヘム鉄に比べ腸での吸収がよいので、まずはヘム鉄を十分に取りましょう。

ヘム鉄   非ヘム鉄

 レバー・赤みの肉や魚貝など

・レバー(豚・鶏・牛)
・牛肉(赤身)

・赤貝
・いわし
・かつお
・まぐろ

 

 野菜・豆腐・海藻など

・小松菜
・ほうれん草
・レンズ豆
・納豆
・小豆
・大豆
・ひじき

 

また、レモン・梅干し・酢などの酸味、赤唐辛子・からし・ワサビなどの辛味を料理の味付けに加えると、吸収率がアップします。

 

 

 

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 🎑貧血とめまい

 

貧血の症状の場合のめまいは、脳や耳に異常がない【仮性めまい】で、貧血が治れば解消します。
一方、【真性めまい】脳や耳の中の機能に障害が発生することで体の平衡感覚が鈍って発症します。
メニエール病などの病気が原因のこともあるので注意が必要です。

 

真性めまい   仮性めまい

 「ぐるぐる回る」回転性

 吐き気・嘔吐・難聴
 耳鳴りを伴うことが多い

 メニエール病
 前庭神経炎
 突発性難聴
 良性発作性頭位めまい症
 等

 

 「ふわふわする」動揺性

 原因は耳や脳だけでなく、
 全身に関係した病気の可能性

 迷走神経反射
 起立性低血圧
 貧血
 低血糖
 自律神経失調症

 

 

 

 

貧血と立ちくらみ

「立ちくらみ」も貧血と混同されがちです。
急に立ち上がったときに目の前が真っ暗になって、立っていられなくなる。
これは脳貧血で、脳の血流量を保つための調整機能が間に合わず血圧が低下し、脳が瞬間的に酸欠状態になって起こります。
一時的な症状なので、その場に静かにしゃがむ、安静にする等で治まるのを待ちましょう。

 

 

 

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 🎑貧血を招く病気

 

鉄分が失われる理由として出血が考えられ、出血による貧血の原因は、男女で異なります。
男性には月経・出産はなく、女性ほど出血の頻度は高くないはずです。
出血によって鉄分が大量に失われる原因として、内臓からの出血が考えられ、特に多いのが消化器官からの出血です。

【男性の貧血がある場合、重大な病気の可能性】
▶ 胃潰瘍/胃がん/十二指腸潰瘍/大腸がん/大腸ポリープ

貧血が上記の病気のサインの場合、放置すると命に関わることもあるため、早い段階で検査・治療を受けることが大切です。
貧血の指摘や症状が続く場合は、念のため病院を受診しましょう。

【女性は婦人科系の病気も注意】
女性は上記消化器系の病気に加え、子宮筋腫・子宮内膜ポリープなどの良性疾患、子宮がんといった悪性疾患などの病気を原因として出血量が増えることもあります。
血液検査と共に婦人科疾患のがん検診などで、定期的に健康状態を確認することが大切です。

 

 


 

生活習慣を見直すことが貧血の改善につながります。
栄養バランスのよい食事(鉄分が豊富な食品を摂取)、禁酒、過度なダイエットはしないなど、
普段の生活から見直して、健康に過ごしてまいりましょう!

 

 

 

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