健康診断の活用法とオプション検査
1年に1度の健康診断。受けるだけではなく効果的に活用しましょう!
健診結果が届いたら |
① 検査数値を経年変化で見ましょう
正常範囲内でも徐々に数字が変化している場合は、早めに対策することが病気予防につながります。
例)標準体重だけれど、体重が前年より増えている、または減っている
血糖値が徐々に高めになってきたので、甘いものは控えめにする、 など
②検査数値の変化の原因を自分なりに考える
例)体重増加について⇒運動量が減ったからだろう
肝機能が改善している⇒節酒が効いている!
自分なりの健康法が自分に合っているかどうかの目安になります。
③ 動脈硬化の危険因子の重複がないかチェック!
動脈硬化の危険因子:肥満、高血圧、脂質異常、高血圧
3つ以上、異常値の場合は、一つ一つの検査結果は軽微な異常でも、病気発症の危険が高まります。
⇒未受診の場合は、必ず受診しましょう。
《おススメのオプション検査》
最近の健診施設では、基本的な検査項目に加えて、様々なオプション検査により、より詳しく特定の病気の有無を調べることも可能です。
動脈硬化や、脳、心血管疾患のリスクが気になるとき |
① 脳ドック(脳MRI検査)
40歳以上、頭痛、物忘れが激しくなってきた、手足の感覚・運動異常
めまい・立ちくらみが頻繁に起こる、
家族に脳卒中の人がいる方などは特におすすめ
② 頸動脈超音波検査・PWV検査
動脈硬化の進行具合が簡単にわかる検査。
動脈硬化のリスクが高い方に。
喫煙者におすすめの検査 肺CT検査・喀痰細胞診 |
肺CT検査
早期肺がんは通常胸部エックス線検査では発見が困難です。
●40歳以上のかた
●喫煙歴がある方 特にヘビースモーカー
1日の喫煙本数×喫煙年数≧600
●せき・痰、息切れなどが続く方
●がんの家族歴がある方
腫瘍マーカー検査 |
進行したがんが産生する物質を血液検査で調べる検査。
早期がんには向かないものが多い。
ただし、前立腺がんの検査であるPSA検査は、前立腺がんの早期発見に有効
PET検査 |
一度の検査で全身を検査でき、CTなどでわかりにくい小病変の検出が可能
ただし、不得意ながんもある!
早期 ・・・胃がん、前立腺がん、腎がん、膀胱がん、肝がん
問題点:被曝量が多い、 高価
がん家系の方、がんの既往がある方、などに。
~就業にあたって特に大切なこと~
動脈硬化のリスクの中でも就業中の心・脳血管疾患発生に関わる高血圧、糖尿病に関しては放置せずにきちんと継続的に治療を受けましょう!