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新入社員の健康管理について

新年度が始まりました。

新入社員を迎える企業側としては、最初の一年間に離職をいかに防ぐかが大きな課題です。

まずは近年の離職率の傾向や、離職の理由になりうる心身の不調として挙げられるもの、

そしてストレスとの関係について触れていきたいと思います。

 

  • 新入社員の離職率の動向

新入社員の離職率は、ここ20年ほど横ばいになっており、定価の兆しを見せません。更に、3年間で離職する人のうち、4割~5割が就職して1年以内に退職していることがわかっています。

 

  • 新入社員に多い心身の不調

新入社員の離職の原因の一つに、心身の不調が挙げられます。新入社員の半数以上がストレスを感じ、その7割が入社後1カ月以内の早い段階でストレスを感じているというデータもあります。

 

  • 新入社員の不調とストレスの関係

新入社員にとって入社は、非常に大きな変化です。大きな変化は、大きなストレスにつながります。

 

コミュニケーション能力不足 慣れない仕事 新しい人間関係
1人暮らし・引っ越し 生活リズムの変化 食生活の変化

 

これらはストレスとして心身へ強いストレスを与える場合があります。

ストレス耐性を身に付けていくためには、体と心の両面側からのサポートを行うことが大切です。

 

次に具体的な方法をご紹介していきます。

 

対策①入社時健診の活用法

入社後は、生活環境や食生活の変化などで、体調を崩しやすくなります。

更に、入社の時点から、肥満や運動不足などによる肝機能障害・糖質代謝異常などを抱えている人も増えています。

これらの健康問題は、入社後ストレスなどで悪化する傾向があります。

雇入時の健康診断…労働衛生規則第43条に定められた雇用時の健康診断は、入社時の健康状態を知るための貴重な情報源です。

※入社3ヶ月以内~入社1ヶ月以内に実施しましょう。

産業医・産業保健師・人事/教育担当者で話し合い、健診結果を生かせるような取り組みを実施しましょう!

 

取り組みの例)

・雇入時の健康診断で数値が悪かった社員に対して、産業医面談を実施する

・新入社員全員と面談を実施する

・新入社員の労働時間をチェックし、労働時間が長い社員に対しては速やかに産業医もしくは保健師面談を実施する。

 

対策②ラインケアでメンタル不調を防止

新入社員は心身の不調を早期に申告・相談することが難しい為、ラインケアにより、上司やメンターによる早期発見・早期対応の重要性が高くなります。

上司やメンターへのラインケア研修も実施しましょう。

■部下にこんな変化があったら、メンタル疾患を疑いましょう

□ 欠勤・遅刻が増えた(特に月曜の朝に遅刻が多い)
□ 身だしなみが乱れてきた(シャツの皺や寝ぐせ、ひげの剃り忘れなど)
□ 業務のミスが増えた
□ 急に痩せてきた。または太ってきた
□ 会話のスピードが遅くなった。返事がかみ合わないことが増えた
□ 急に怒ったり、涙を流すことがある
□ 「なんとなく」元気がない

「なんとなく元気がない」日は誰にでもあるものです。

しかし、そんな状態が2週間ほど続いたら、注意が必要です。

 

対策③健康教育で入社後の体調不良を防ぐ

新入社員自らが、自分の健康を守れるようになるためには、『健康教育』も重要です。

 【就職後に起こりやすい変化】

・出社や残業による睡眠時間の減少

・食生活の変化(朝食の欠食など)

・付き合いによる飲酒量の増加

・仕事中の間食の増加

・運動量の不足

栄養・睡眠・運動の大切さを再確認することが必要!

 

例えば…

入社時の不眠を放置すると、20年後に社員がうつ病にかかる可能性が2.3倍になるともいわれています。

また、一年間の不眠を放置すると、うつ病になる確率が40倍近くにもなるという海外の研究もあります。

 

新入社員の健康管理は、離職の防止とともに、未来への投資です!

新人研修に健康教育を組み込むのも一つの方法です。

 

 

まとめ

新入社員の健康を守る4つの柱

健康診断 ラインケア
健康教育 ストレスチェック

新入社員の健康を守るためには、心身双方からの多面的アプローチが有効です!

 

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